弥生地区は現在の泉野、有松、泉が丘などを含んだ地域になります。
弥生公民館発刊の「弥生の明日のため」から刑場にまつわる話を紹介しましょう。
田村 町端に明治初期まで処刑場がありました。「囚人の最後の願いは聞き届けられたので。見さっしゃれ」と先ぶれが来ると、親は囚人の言いがかりを恐れて「見るな、見るな」と急いで戸を閉めたそうです。 (館報平成元年3月号)
じつはこれ以外に刑場について語られている箇所はほとんどないのですが、「三州奇談」のところで出てきた養精寺について詳しく紹介が書かれています。また、泉野一帯の歴史を知るうえで貴重な資料といえます。
これ以外の資料としては、幕末から明治にかけて活躍した歴史研究者、森田柿園の「金澤古蹟志」があります。
金沢の歴史を知るうえで欠かせない本です。金沢の場所の由来や逸話をまとめたものですが、なぜか刑場や処刑についての記事が多くみられます。そしてこれもオンラインで閲覧できます。
古い金沢のことを知りたくなったらまずはここから、興味のある項目を拾い読みするだけでも発見があるかもしれません。
(https://www2.lib.kanazawa.ishikawa.jp/reference/kosekishi.htm)